八月振り返り

小説は何も書いていない。家族が退院してほっとする。大手を振って出かけるぞ!ということで紙博に行く。便箋を買ったりビスケットを買ったりした。人が多くて辟易。近くの喫茶店が微妙に居心地悪くてよかった。街宣車は騒音。

家主(というバンドがある)のライブに行って飛んだり跳ねたりした。ライブが始まるまでの間に喋れる知り合いがほしい。

あごうさとし演出の演劇を観に行った。THEATRE E9に行くのは久しぶり。床に書かれた言葉がよかった。

本はフレッド・ウルマンの『友情』と、テリー・ホワイトの『真夜中の相棒』を図書館で借りて読んだ。二冊とも男と男の感情を描いている。『友情』は教科書的で、『真夜中の相棒』はまた違った読み心地。

七月振り返り

全く小説が書けなかった。家族が入院してしまって、家の中がめちゃくちゃになった時期だった。5kgぐらい痩せる。ちょうどいいダイエットになったと言えばバチが当たりそう。

そんななか読書会に参加。課題本は小野不由美の『屍鬼』。発表を担当したんだけど体調が悪くてぼろぼろだった。いつかリベンジしたい。

演劇はしめんげきを観た。前に配信で観たのと印象が違う。これは野外で観たいかもしれない。

本は恩田陸の『夜果つるところ』と、大濱普美子の『陽だまりの果て』が面白かった。『陽だまりの果て』は上品な不穏が滲む描写が好き。

8/19

友達を誘って犬と街灯に行ってきた。歌集フェアをやっているらしい。店内を一通り見て、吉村哲さんのポストカードを買う。葉ね文庫さんで個展やってたとき行きたかったんだよな。

店主さんとその場にいらっしゃった牛隆佑さんと少しだけ話してもう一度店内を見る。ずっと欲しいと思ってた「てきちゃん漂流日記」がある……!それと「石橋濡久アンソロジー」を買ってお暇する。

私がこのあとライブに行く予定だったので、時間までドトールでお茶することにした。夏の具現化のようなドリンクを飲みながら、好きな劇団の動画を見せる。

三億円事件という作品でいうとこの人がさっきの髭の人で、このオールバックヘアの人が隣にいた人なんよ」と早口で説明して混乱させてしまった。でもチャンネル登録してくれてありがとう!

怪人21面相を無音で流しながら色々喋り、お腹が減ったので隣のから揚げ屋さんに移動する。店先で食べたんだけど肉汁がじわっと溢れて美味しかった。

時間になったので解散。地下鉄でライブハウスに向かう。行ったのは家主(という名前のバンド)のライブなんだけど、めちゃくちゃ最高だった……!三人ボーカルなんですね!アルバム買って曲だけしか聴いてなかったから全然知らなかった。作詞作曲した人がその曲を歌うらしい。オープンカーよかったな~!

二、三曲ごとにチューニングするのも印象に残った。あと帰らせるのが上手!台風クラブのライブに行ったときはアンコールで「まだ出てくるの!?」と思ったけど、家主は二回目のアンコールでさっぱり帰れた(台風クラブも好きです!でもアンコールが長い!)。楽しかった。

8/6

七月後半って存在しました?というぐらいぐったりしてたけど、やっと周りが落ち着いた。久々にのびのびと遊びに行けそうな雰囲気だったので紙博に行く。

会場の中央公会堂に入ってみると、思ったより人が多くてびっくりした。冷房が効いてなくてみんな手持ちの紙をパタパタと扇いでいる。とりあえず頼まれていた便箋とブックカバーになりそうな紙とお菓子を買って脱出。これ以上いたら倒れる。

文フリみたいにあらかじめ回るところを決めておかないと駄目だ。近くの喫茶店に入って作戦を練る。寄るブースとルートを決めて再入場。結局あんまり買えなかったけど、色々可愛いものが見れて楽しかった。暑いので帰る。

5/20 天神さんに出店してきたよ

9:50に到着。一緒に出る友達(海鳴書房さん)が先に受付してくれていて助かった。わーっと準備をして折り畳み椅子に座る。既に疲れている。

午前中は暇だったのでとりあえずおにぎりを買いに行った。試食のたくあんが美味しすぎて困った。またあとで買いに来よう、と決めて持ち場に戻る。

フリーペーパーを配ったり配られたり。今回は一箱棚新聞という半分虚構のフリペを作ったんだけど、色んな人に面白がってもらえて嬉しかった。一箱騒動という小説も大体売れてよかった。

午後からは交代で会場を回ったんだけど、広大すぎて見きれない。一時間は余裕で溶けてしまう。友達戻ってこないな……と思いながら店番をしてたら、はせしょの長谷川さんとかkappaさんが来てくださった。しまもと古本さんぽのチラシをもらう。一緒につくる人を募集してるらしい。

そんなんめちゃくちゃやりたいよ!戻ってきた友達と一緒に参加することを決める。何をやろうか考えるだけでワクワクする。すごく楽しみ。一箱古本市続けててよかった。

あと30分で終わり、となったときが一番寂しかった。この光景も最後なのか。たくあんも手に入ったし(友達が代わりに買ってきてくれた)、他の出店者さんに挨拶もできたし、思い残すことはあまりない。手拭い買えばよかったかな。

終わってからお茶会に参加する。クリームソーダを飲んでる人が何人かいて、ちょっと面白かった。表彰式が終わったところでお暇する。主催の翆簾さんはもう羽根つきのくまモンではなかった。

お腹が減っていたので、駅前の居酒屋?カフェ?みたいなところで打ち上げをする。そしたらここの料理がめっっっちゃくちゃ美味しくてびっくりした。もつ煮もアヒージョもその他色々も全部美味しい。昼にまた食べに来よう、と決意して席を立つ。

帰りがけに店主さんが「古本市出てはったんですか?」と声をかけてくださった。「重い荷物引いてはったからそうかなと思って」と仰ってて、やっぱりみんなここ寄るんだな……と思った。でももう終わりなんです、とは言えずに店を出る。次はセブラボに行ったついでに寄りたいな。

5/4

前日にやっぱり行きたい!となってライブのチケットを取った。ちょっと早めに家を出て、五条の方にあるhoka booksさんに行く。初めて来たときより欲しい本が増えている。困る。二階の展示もゆっくり見て、「アンパサンド 第2号」と「硝子回覧板」を買った。

お腹が減ったので適当なカフェに入る。カレーとチーズのホットサンドがびっくりするぐらい美味しかった。アイスコーヒーとセットで千円なんてぼったくりでは……という気持ちが吹っ飛んだ。すみませんでした。

いい時間になったので会場に向かう。今回チケットを取ったのは、アコーディオンとギターとチェロで編成されたザッハトルテというバンド。YouTubeで演奏は聴いたことがあったけど、生音は全然違った。三つの楽器が合わさったときの圧がすごい。窓から見える新緑と音楽がぴったりで、ひたすらいい気持ちだった。

3/25 パラドックス定数『四兄弟』感想兼日記

四日ぶりの東京。丸ノ内線を一瞬見失いながらも何とか劇場へ。下のカフェでコーヒーチケットを六枚買い、コーヒーを飲みながらメッセージを考える。差出人の名前どうしよう……

コーヒーチケットは最後に提出することにして、とりあえず列に並ぶ。受付で知恵の輪を引き換えてもらい、番号呼ばれるのをドキドキしながら待つ。今回、私はどうしても猟銃で狙われたかった。土曜のマチネ、果たしてあの席は空いているだろうか。

上手!二列目端!空席!と思いながら座る。ラッキーだった。あとは観るだけ。ソ連、ロシアの歴史をもうちょっと詳しく調べたかったけどタイムアップ。地吹雪のような音に耳を澄ます。

兄弟の話として観たときは不自然に感じた部分が、そういうことか!という感想に変わった。重ね合わせているものの正体が分かる。レーニンスターリンゴルバチョフ?いや四男がゴルバチョフかな。最初に観たときも思ったけど、人物や国だけじゃなくて色んなものが重なってるんだろうな。

兄弟でも許せないこと、兄弟だからなあなあになる部分、断ち切りがたい関係。『四兄弟』という作品で描きたいことを考えたとき、ソ連・ロシアという題材を借りてくる必要性はあったのかなと少し思う。けど構造がめちゃくちゃ興味深い。それぞれのやり方をあんな風に見せるなんて面白すぎる。人気で支配することをアイドルで表現するとか天才だと思う。コラボ、ツアー、ライブという比喩よ!

ラストはどうなんだろう。パラドックス定数ってこうなってこうなってこうなりました、みたいな作品が多いと思うんだけど、『四兄弟』は用意されたラストのように感じた。今のロシアを描くんだったら当然そうなるのは分かる。暴力の象徴である猟銃を持つ次男がその決断をするのも分かる。

でもなんか納得できない気持ちがある。これは最初に見たときの感想だけど、急にめっちゃ今の話じゃん!と感じたからかな。兄弟の話として観てたのに、みたいな。分からん。この辺りの感想は変わる可能性があります。

ああ、冷静な気持ちでもう一回観たい。でも次男の視線を間近でじっくり見れたので満足。アンケートとコーヒーチケットを提出して劇場を出る。

「ソワレが観たい、千秋楽も観たい、というか帰りたくない!」と道端で叫んでから、椎名町駅に向かった。新幹線の時間が迫っている。来年は泊まりで観れたらいいな、と思うけど状況次第だな。何にせよ今から楽しみ。リヒャルト・ゾルゲ事件ですってよ!(全然知らない)

3/21

パラドックス定数の「四兄弟」を観に行く。新幹線に乗るのは久しぶり。何とか乗車券を発券して座席へ。二時間ちょっとで東京に行けるのってよく考えたらすごいよな。

東京駅から乗り換えて池袋に向かう。ここは梅田、と思い込むことで雑踏をやり過ごす。受付時間三十分前に劇場に着いた。コーヒーチケットにメッセージを書いて差し入れ、劇場に入るため列に並ぶ。

ここまで来たらあとは観るだけ。めちゃくちゃ面白かったので、またちゃんとした感想をまとめられたらいいなと思っている。

後ろ髪を引かれつつ劇場をあとにする。帰りの新幹線の時間が迫っていて焦ったけど何とか乗れた。車内ではずっと台本を読んでいた。大分整理された気がする。

3/18

三年ぶりに対面の読書会に参加。久しぶりにお会いする方が何人もいてちょっと泣きそうになった。人って変わらないもんなんだな。

この読書会は発言しやすい空気がある。それは主催者の人のおかげでもあるし、他の参加者のおかげでもある。何を言っても受け入れてくれるし言葉を返してくれる。私もそんな風にできていたらいいな、と思う。

次の読書会は私が担当することになった。ちゃんと回せるか不安だけど、同じくらい楽しみだなと思う。成長した私というものを見せてやりますよ(自らハードルを上げるスタイル)。

3/2

ものすごく迷ったけど、長谷川書店の長谷川さんとスタンダードブックストアの中川さんの話を聞きに心斎橋パルコに行ってきた。イベント会場である丸福の一角はほぼ満席。ホットコーヒーを飲みながら始まるのを待つ。

長谷川さんが何回か「楽しいからやってる」みたいなことを言ってたのが印象に残った。あと中川さんが「主張してる棚が苦手」みたいな感じのこと(曖昧ですみません)を言ってて、それは確かになぁと思った。究極その辺に積んであるだけでもお客さんは本を見つける。

長谷川書店はどっちかというと本がただ置いてある(と見せかけている?)感じがする。スズキナオさんの記事にあったように人の家の本棚を覗いてる感じ。だから変に緊張しない。

ずっと長谷川書店のどういうところが好きか聞かれても上手く説明できなかったんだけど、今回のイベントでちょっと分かった気がする。

当日まで行くかどうしようか迷ってたけど話を聞けてよかった。瓶ビールを飲む長谷川さんの姿も新鮮で面白かった。ちなみにはせしょで好きな場所は、漫画の棚とその手前の奥まった秘密基地みたいなスペースです。