11、12月に読んだ本

11月
藤野香織の「おはなしして子ちゃん」は人から借りた本。ミイラのやつは平成怪奇小説傑作集で読んだことがあったので、この人だったのか~という感じ。めちゃくちゃ楽しみにしていた「異形コレクション 狩りの季節」は期待以上の面白さだった。電子書籍遠藤周作の「沈黙」を読む。うーん、ざっくり分かるキリスト教みたいな本がほしい。京極夏彦の「塗仏の宴 宴の支度」は今はスルー。長いわ。松浦理英子の「ナチュラル・ウーマン」はやっぱりめちゃくちゃ面白かった。他のも全部読もう。

12月
「塗仏の宴 宴の始末」は、ここまで読んでこんな結末!?となった。あとは同人誌をいっぱい読んだかな……?

分厚い本を結構読んだかな。京極夏彦とか京極夏彦とか京極夏彦とか。もう当分いいです。同時進行で読んでる本がいっぱいあるので、まずはそれからやっつけていきたい。積読もね!

2021年創作振り返り

1月
初めて書いた小説を「一箱騒動」という短編に書き直す。この頃はまだ小説の書き方が分かってなくて、ただただ勢いと情熱で突っ走ってた。

2月
何人かで集まって文章を書いたりした。その時はレベルの違いに愕然としたけど、今考えたら当たり前やわ。

3月
「ポテトサラダ」という短編を提出する。意外と評判がよかったので訝しむ。罠か?
「一箱騒動」を本にする。嬉しさより本になっちゃったんだな、という思いの方が強かった。テキレボex2で売る。

4月
ゲーム機視点の短編を書く。目のつけどころはよかったけど、はっちゃけが足りなかった。なので絶賛書き直し中です。いつできあがるんかな。

5月
「怒りに飛びこむ男」を書き始める。「巨大」っていうテーマがなかったら、多分書いてなかったと思う。

6月
「怒りに飛びこむ男」が完成。今でもなんで書けたのか分からない。色んな人が褒めてくれて嬉しい。

7月
「一緒に骨上げ」を提出。火葬場の待合室というシチュエーション縛りで書いた。火葬場に行ったことがなかったので、ネットや家族から必死で情報を集めた記憶がある。
カクヨムで「氷でまじない」を書き出す。元はTwitterに上げた「氷でお祓い」。関西弁書くの難楽しかった。

8月
Twitterで書いた300字ssを膨らまして「正しい答え」を提出。これ実話では?と一瞬ざわっとしたけど、フィクションだっつってんだろ。
「鶏の酒蒸し」を一晩で書いてカクヨムに載せる。意外と評価がよくて不思議(当社比です)。

9月
なにしてたっけ……?あ、これまでの短編集めた「ただの短編小説」作ってたわ。これは出来上がったとき嬉しかったなぁ。
この新刊引っ提げて、ジャンル迷子オンリーに参加した。オンラインイベントは初めてで緊張したけど、お祭り感があって楽しかったな~。予想以上に売れたのも嬉しかった。また参加したい。

10月
ジャンル迷子オンリーで書き下ろした「シュレディンガー金閣寺」をカクヨムに載せる。自分にラブコメは向いてないと悟った。
ハロウィンは一箱古本市に参加。二冊ずつ持っていった本が売れて嬉しかった。対面だと直接渡せて楽しい(けど恥ずかしさ半分)。

11月
ノベルバーに参加しようと思って「国立世界博物館雑記」を書き出す。現在凍結中だけど、いつか完成させたい。いつだろうね!
紙本祭にも参加してますね。あんまり宣伝できなくて申し訳なかったです。

12月
ちょこっとブックカフェに委託参加。くたばってたのでほとんど宣伝できなかったけど、それでも数冊売れて本当に嬉しかった。ありがとうございます。

書いたものまとめ
https://kakuyomu.jp/users/tada_13/collections/16816452221387186770

今やってることまとめ
・「氷でまじない」の加筆修正
・「正しい答え」の書き直し
スマホ視点の短編の書き直し
・即興で書いた甲子園のショートショートの完成

こうして振り返ってみると、私すっごい書いてるな……えらすぎでは……?でも書く集まりがなかったらこんなに短編思いついてないと思うので、本当にありがたい。やっぱり私、締切がいないと駄目なの……!
イベントもちょこちょこ参加してますね。オンラインも対面も売れる嬉しさは一緒だけど、実感があるのは対面の方かなぁ。委託も顔が見えないからなぁ。どっちがいい悪いとかではないので、状況に合わせて参加していけたらいいなと思う。来年も無理なく書いていきたい。

12/18

イヤホンから聞こえてくる声が突然変になった。音量を上げてもらったり、一旦抜けてもらったりするが直らず。数分後、やっと自分のイヤホンがおかしいのだと気づいた。したり顔で「ちょっと聞こえづらいですね」などと言っていた自分が恥ずかしい。雑談タイムが始まったので、抜けて風呂に入る。うぁぁー、と唸りながら髪を洗った。

オニオンリング

 一箱古本市の片隅で、私は昼ごはん難民に陥っていた。
「すみません、これお願いします」
「ありがとうございます、四百円です!」
 なけなしの愛想を振り絞る。文庫は全て二百円と謳ったせいか、今日はやけに売れ行きがいい。昼時だというのに、数人の客が真剣に本を選んでいる。
 こんなことなら、コンビニでパンぐらい買っておくべきだった。「手羽餃子どっすかー」「海鮮焼きそばいかがっすかー」という屋台の呼び込みが怨めしい。
「こっちもお願いします」
 はいはい、と空腹で霞んだ目に、白くてふっくらしたものが映る。
「そちらのクリームパンもですか?」
「クリームパン?」
 本の脇に添えられていたそれは、よく見ると客の両手だった。
「失礼しました、二百円です!」
 笑顔と勢いで押し切ると、私はパイプ椅子にぐったりともたれかかった。もう限界だ。
 落語寄席や青空カラオケが行われている祭り会場のなか、一箱古本市のスペースはまったりとした空気が流れていた。向かいで出店している二人組は、楽しそうにいちご飴を舐めている。こっちは昼すら食べていないのに、もうデザートか。
 目の前の客さえいなくなれば、手羽餃子を買いに行けるのに。憎々しく眺めていると、「ねえ、あっちに射的あるよ!」と男の子が駆け寄ってきた。空腹を逆撫でするような声だ。右手に持ったオニオンリングが眩しい。
「うん、今お父さん本見てるから」と目の前の客が応えた。二人とも銀河鉄道999の車掌さんのような体型をしている。車掌ジュニアは不満そうな顔になった。
「しゃーてーきーやーりーたーいー」
 声に合わせてオニオンリングが不安定に揺れる。地面に落ちたら拾って食べてしまいそうだ。「静かにしなさい」と言いながらも、車掌パパは『阿房列車』から目を離そうとしない。
 しびれを切らした車掌ジュニアは、射的やりたいやりたいやりたいやりたいやりたい、と喚きだした。車掌パパの体によじ登り、耳元で叫んでいる。
 さすがの車掌パパも、声量と重量の攻撃に耐えかねたらしい。「わかったから!」と車掌ジュニアの方を向いた瞬間、オニオンリングが跳ねた。
「あ」
「あ」
「あ」
阿房列車』の上に見事着地したオニオンリング。私はすかさず手を伸ばして口に入れた。少し油っぽい。
「あの……」
「これ、あんまりおいしくないですね」
「おれのオニオンリング!」と騒ぐ車掌ジュニアを無視して、私は『阿房列車』に目線を移した。怪訝そうな顔をしている車掌パパに向かって、「よかったらその本差し上げますよ」と提案する。油染みの付いてしまった本は、どうせ売り物にならない。
「代わりにオニオンリングと交換しましょう」
「いいんですか?」「いやだ!」という声が同時に上がる。地面に下りて逃げようとする車掌ジュニアから、オニオンリングが取り上げられた。これで『阿房列車』は車掌パパのものだ。
 ふくれっ面をしていた車掌ジュニアだったが、焼きそばと唐揚げと綿菓子を買ってもらうことで手打ちにしたらしい。「じゃあまずは射的ね!」と元気よく駆けていく。
 午後二時過ぎになって、また客が増えてきたようだった。人の流れを眺めながら、私はオニオンリングを一口で飲み込む。昼ごはんはまだ当分買いに行けそうにない。

11/18

髪を切りに行った。「ショートにしてください」とは言ったけど、ここまで短くなるとは思わなかった。首元がすーすーする。耳にかけた方がいいのか迷いながら、服を買うため電車に乗る。
目当ての店に飛び込むが、めぼしいものは見つけられず。無印良品で黒のフレアスカートを試着するも、サイズが合ってないのかどうも似合わない。ユニクロは入るだけ無駄だった。途方にくれる。
私に何か買わせろ!と入った服屋で、灰色のスカートを見つける。少し丈が長い気がするけど、ブーツを履けば問題ないでしょう。あとは自由だ。本屋で異形コレクションの最新刊を買い、駅前のカフェでフレンチトーストを食べて帰った。これで冬を越せる。

紙本祭お疲れさまでした!

tamon storeでサークル参加してました!ピクスクイベントは二回目ですが、まだまだ慣れない……けど楽しかったです!以下振り返りです~

嬉しかったこと
・数は少ないものの、何冊か売れたこと。こんなん書いてるやつがいるよって知ってもらえた気がする。
・主催の方のサークル紹介ツイート。すっごい丁寧に対応してくださってありがたかった。
・いっぱい買えたこと!ポストカードにメモ帳、漫画などなど色んな紙と出会うことができました。もちろん小説も。ただ、合計金額のことを考えると震えます。買いすぎぃ!

反省点
・用事があったからしょうがないけど、あんまり店番できなかった……ので次は予定入れないようにしようと思います。できるだけね。
・ポスカとフリペが用意できませんでした!すみません!レトロ印刷で刷ろうと思ってたのにな……次は必ず!
・最後の三十分を買い物タイムにしてたんですが、そんな短い時間で当然回りきれるわけがなく……。何てったってA~Mのエリアに229スペースですからね。果てしがねぇ!と思いながら回ってました(そして時間切れ)。もうちょっと早く入ればよかったなぁ。

以上です!また来年~

「大津京本の市 vol.4」に出店してきたよ~

二の腕の筋肉痛が未だ治りません。痛む腕を労いつつ、本の市を振り返ります。

f:id:syou_13:20211101214325j:plain

もうシンプルなディスプレイとは言わせない!前回の反省を踏まえて、布を敷いたり横に広げてみたりしました。それでもなお余るスペース。なんか木の箱でも買おっかな。あと布ももう一枚買おう。

当日はハロウィンでした!ちびっ子にチョコを配ってたんですが、お菓子をガッと奪い去る子がいて面白かったです。それにしか用はねぇぜ!的な。
最後の方は用意してたお菓子がなくなっちゃって、ごめん……!と思いながら見送ってました。もっと買っとくべきだった。

お客さんはわりとコンスタントに来た印象。会場が商業施設のせいか、若い人が結構立ち止まってくれた気がする。内田百閒関係の漫画が売れたのはテンション上がった。
でもあんまり手放したくないやつは、もう少し高く付けてもよかったかも。自分の本棚を出張させてる感覚なので、立ち読みしてもらえるだけでも嬉しいし。

最終的に本は四分の一ぐらい減ったかな。行きは地獄のようだったコロコロも、帰りはやや地獄のコロコロに。持って行ける量はあれが限界だな。
前回は持って行った本の紹介フリペを作ったんですが、今回はそんな余裕がなく……。重しのカビゴンも忘れるという体たらく。次は必ずフリペとカビゴンを携えて参加したいと思います。

主催者の方々ありがとうございました!他の出店者の方々もお疲れさまでした、楽しかったです!次は来年かな~

10月に読んだ本

10/4
飛浩隆「象られた力」
『デュオ』という短編が最高だった。双子ピアニストがいい。詳しくは言えないけど、そんな形でしか存在できないのか……!ってなる。

「リング」
ホラーの参考にしようと思って読んだ。これが噂の貞子……!とテンション上がったけど、あんまり怖くなかった。まだまだ序章っぽい。映画観ようかな。

10/6
ハン・ガン「すべての、白いものたちの」

10/7
藤野香織「私は幽霊を見ない」
エッセイと見せかけた小説だと思ってたけど、怪談よりのエッセイだった。語り口がいい。

10/11
津村記久子二度寝とは、遠くにありて想うもの」

10/17
早稲田文学 特集◎ホラーのリアリティ」
論文・対談・小説など、読みごたえたっぷり。個人的には怪人アンサーにテンション上がった。

10/19
ジョン・ヴァーリイ「逆行の夏」
読むの大分時間かかった。半年ぐらい?何もかも説明してくれる分かりやすい小説!というわけじゃないけど、想像の余地があって面白かった。

10/25
北村紗衣「批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く」
精読のやり方から批評の書き方まで教えてくれる、とても分かりやすい本。精読やってみたけど、予想以上に面倒くさい。でもやる。

『一箱騒動』紹介&試し読み

一箱古本市で起きる騒動をコミカルに描いた短編小説です。右の本です↓
f:id:syou_13:20211002124805p:plain
Q,一箱古本市ってなあに?
A,本好きの人たちが箱に本を詰めて売るお祭りだよ。とっても楽しいので、ぜひ参加してみてね。


キャラ紹介のコ~ナ~

スイ〈sui books〉
山形店長のネットストーカー。山形店長が会場にやって来るのを今か今かと待っている。

ナラ〈ナラ文庫〉
スイの隣で出店したのが運の尽き。山形店長とは知り合いのようだが……?

パンダさん〈パンダ屋〉
パンダグッズを売っている。全体的におおらかな雰囲気。ナラくんと仲良し。

山形店長
一箱古本市会場の近くで本屋を経営している。誰からも好かれている人格者。今日は会場に顔を出す予定らしい。


試し読みのコ~ナ~

ナラ
 目の前に並んでいる本が半分ほどに減っている。うしろに置いてあるキャリーバッグから、『鋼鉄都市』や『くじ』などの海外ミステリを何冊か取り出し、箱に詰めていく。目標としている売り上げには届いていないが、何とか出店料と交通費は取り返せそうだ。
どの本を目立たせようか考えていると、うしろから聞き覚えのある声がした。
「ナラくん、久しぶり! しばらく見ないうちにおでこの面積が広がったんじゃない?」
 とんでもなく失礼な挨拶をしてきたこの女性は、「パンダ屋」という屋号で、手芸本やお手製のグッズを売っている人だ。前に他の一箱古本市で一緒になったときに意気投合し、それから毎回声をかけてくれる。
「元からこの面積です……。パンダさんこそ随分成長されたんじゃないですか」
「そうなんだよ、おかげでカーディガンの前をとめられなくなってね……」
 と言いながら息を吐いた。どうやら今着てるカーディガンは、パンダさんお手製のものらしい。頑張って前をとじようとしているが、面積に対して布が明らかに足りていない。
どう声をかけるべきか迷っていると、パンダさんが何かに気付いたように箱の中を覗いた。
「あれ、ミステリばっかりだね。しかも海外ばっかり。売り上げ重視のナラくんにしては珍しい」
「今はミステリ流行ってるんですよ。この間もNHKでハードボイルドミステリのドラマやってたでしょ」
「あぁ、四十肩って言葉が似合わない人がやってたね。あれは国内だけど。でもそうか、今は売れるのかぁ」
 一箱古本市では、ミステリが売れにくいと言われている。国内ミステリならともかく、海外ミステリになると全く需要が読めない。いつもは需要がありそうな国内ミステリや、ノンフィクションを持ってきているが、今回は開き直って自分が好きな海外ものばかり持ってきた。
 パンダさんは興味深そうに本を眺めている。いつのまにか機嫌が直ったみたいでよかった。そう安堵していると、パンダさんが本に目をやったままふと口を開いた。
「そういえば聞いた? 山形さん来るらしいね」
「へえ店長が?」
 珍しいですねと続けようとしたが、
「山形さんとお知り合いなんですかっ?」
 という怒りと焦りの混じった声に遮られた。

スイ
 何度見ても山形書店のFacebookには、「北部公民館で行われる一箱古本市に、少しだけ顔を出します」と投稿されている。なのに一向に来る気配がない。あと残り一時間もないのに、どこで何をしているのだろうか。今日会えないと意味がないのにと焦っていると、隣から山形さんというキーワードが聞こえてきた。
「山形さんとお知り合いなんですかっ?」
 と半ば叫ぶように言ってから、相手の怪訝そうな顔を見て我に返った。それでも情報源がどうしても気になるので、
「すみません、山形さんが来るってどこでお聞きになったんですか?」
 と諦めずに聞くと、ふっくらとした見た目の女性があっけらかんと答えてくれた。
「本屋に行ったときに直接。午後から来るって言ってたけどね」
「何時頃か分かりますか」
「そこまでは分かんないよ」
 女性は呆れたように言ってから、私の机の上に置いてある看板に目を凝らした。
「えーっと、sui booksさん? あなた山形さんと知り合いなの?」
「スイでいいです。知り合いというか、何回かお店に行ったことがある程度です。知り合い以上顔見知り未満みたいな」
 なぜか二人とも妙な顔をしている。隣にいる男性も、何と返せばいいのだろうかという表情をしている。
 この男性とは開始前に軽く挨拶したはずだけど、全く名前が思い出せない。私が考え込んでいると、目の前の女性は、まぁいいかという表情になった。
「じゃ、そろそろ戻るね。ナラくん、新作まだ残ってるからあとでまた見に来てね」
「あ、はい。あとで行きます」
 そうだ、ナラ文庫さんだ。自分のスペースへ戻るパンダさんを見送ったあと、ナラさんは箱の中を整頓し始めた。
 青い背表紙が目立つ箱を綺麗にし終えると、なぜか私の箱の前に移動してきた。中には『乙女なげやり』や、『しをんのしおり』などが並んでいるが、興味を引くものが何かあるだろうか。買うんだったら早く買え、と念じながら入口の方をまた眺めていると、
「あなたは山形店長のストーカーですか?」
 とナラさんがぶしつけに聞いてきた。初対面相手に失礼にもほどがないだろうか。
「何でそんなことを聞くんですか」
「いや、さっきやけにしつこくパンダさんに店長のことを聞いてたから」
「違いますよ。いきなりそんなことを聞くなんて失礼じゃないですか?」
「……そうですね、すみません。さっきの態度からつい疑ってしまって」
「ファン活動はしてますけどね」
 ナラさんは呆れたように、なんだそれはという顔でこちらを見た。
「……ファン活動って何ですか?」
フェイスブックツイッターとブログを毎日巡回したり、過去ログを遡ったりとかですかね」
「過去のログって……」
ツイッターとかで過去のツイート検索とかしないですか?」
 しないですよと言って黙りこんでしまった。この人は過去のつぶやきを日常的に読んだりスクショしたりしないのかな。
 どこか遠い目をしていたナラさんが、説得するような調子で話しかけてきた。
「知らないだろうけど、店長は結婚してるんですよ。だからネットストーカー紛いの行動は止めてください」
 この人は何を言っているんだろう。


以上です!
『一箱騒動』は、人生で初めて書いた小説を大幅に加筆修正した作品です。一箱古本市でなにが悲しいって、素通りされることなんですよね。そのまま実話ではないんですが、なにくそ!という気持ちがこもっています。いつか一箱古本市のオムニバスを書きたい!


【宣伝】
紙本祭というオンラインイベントで『一箱騒動』を売ります!
https://pictsquare.net/ebwjfqvocri6uule7xs18v6aydj4biig
『ただの短編小説』も販売いたしますので、どうぞよろしくお願いします~