3/17

約一週間ぶりの東京。真っ直ぐ劇場に向かい、フォロワーさんと落ち合う。怒濤の勢いで喋ってたので、この人たちはこれからパラドックス定数の演劇を観るんだな、ということが周りにバレバレだったと思う。でも喋るのが楽しすぎて止められなかった。

時間になったので中へ。上手の方に座ったので尋問シーンがよく見えた。若尾の視線が面白かったな。基本取り調べる相手の方を監視するように見てるんだけど、時折六鹿の方も見る。この人は全員を観察対象のように見てるんじゃないかな。最初観たときは宇宙人みたいだと思った。

「可哀想」の言い方好きだったな……。あと「立原が拗ねています」も……。二回目から笑えるセリフだよな。あとさ!!立原最後笑うとき無理して笑ってるよね!?無理してんじゃん!!と思いながら観てた。若尾は無理してなさそうなところがまた……。余裕というよりは全てを諦めてしまってるんだろうなと思う。だから立原にも期待していない。

まあこれでも思想を獲得したあとの話だよな~~。思想を守るためにそれぞれが行動する。その様子は観ていて面白いんだけど、何でそうなったのかっていうのがな~~。理由や動機はもうちょっと知りたかったかなと思う。それは作品の主題ではないことは分かってるけど。

帰りはフォロワーさんと近くのカフェでお茶をした。パラドックス定数の話しかしていない。めちゃめちゃ楽しかった。頼むから有料配信を観てくれ。

フォロワーさんが東京駅まで送ってくださったので迷わず帰れた。本当にありがとうございました!!キヨスクで買ったじゃがりこを車内でかじる。疲れたけど楽しかった。次は10月に来れたらいいな。

3/9

パラドックス定数の『諜報員』を観に東京まで行ってきた。14時の公演まで時間があったので日比谷方面を散策。日比谷公園でベンチに座ったり噴水を見たり。そのあと警視庁を仰ぎ見たり、桜田門にドブがないことを確認してから劇場に向かった。

これが東京芸術劇場か!と写真を撮る。中に入って受付、始まるまでそわそわ待つ。客席が暗くなり、舞台上が明るくなる。中央に黒い袋を被った人物が立っていて驚いた。不穏~!と思いながら内容に集中する。

『諜報員』はゾルゲ事件を題材にした演劇。太平洋戦争開戦までの流れを予習しといて心底よかったと思った。これは咀嚼するのに時間が掛かる……と思いながら物販で『東京裁判』のDVDと台本を買う。

そのあとフォロワーさんとロビーで喋ってたら劇団の人が出てきはって思わず呼び止めてしまった。人間焦ると言葉が出てこなくなるんだなと思った。サインまでもらってしまって……本当にすみませんでしたありがとうございます!!

帰りの新幹線では『東京裁判』の台本を読んだ。有料配信版と比べると結構セリフが変更されてるっぽい。判事や検事はこんなことを言ってたのか、と思っていると大阪に着いた。次は千秋楽。

1/14

文フリ京都に出店してきた。隣の人がばんばん売れていてすごかった。私も一冊買った。その勢いにあやかれたのかどうか分からないけど、『二人組短編集』もまあまあ売れた。全く知らない人が二割、以前買ってくれた人が二割、知り合いが六割という感じかなあ。

何がどれくらい売れるかは全く読めないなと思った。webカタログやSNSでの反応はあまり当てにならない。それを気にするよりは、見本誌ラベルの書き方とか設営を頑張った方がよさそう。

委託で預かった犬のシールがいっぱい売れて嬉しかったな。100均で小さい袋買っといてよかった。

疲れたのでどこにも寄らずに帰ろう……と思ったけどコーヒーが飲みたくなって駅近くのカフェに寄る。両手で飲むカフェラテとショコラがとても美味しかった。

それにしても文フリ京都はいい。大阪よりはこぢんまりとしているし、人の流れもちょうどよかった。また出たい。

昨年書いたもの

創作TALKさんの企画に参加しています。詳しくはこちら。以下、2023年に書いた小説を振り返ります。

 

見えない(改題:視線の先には)

500字ぐらいのショートショート。実は高原英理『怪談生活』に載っていた話の二次創作。こいつが見ているものを俺も見たい、という感情が書きたかった。

午後一時上演開始予定(改題:客席)

600文字ぐらいのショートショート。演劇を観るときに毎回抱く(始まらなかったらどうしよう……全然面白くなかったらどうしよう……)という気持ちをネタに書いた。出演者らしき人の影がゆらゆらしていたという部分は実話。もっと描写が上手くなりたいね。

舞台袖

1200文字ぐらいの短編。客席がこうなってたら怖いかもなと思って書いた。結果シュールな話になってしまったかもしれない。ホラーが書きたいよう。

客席と舞台袖はこちらから読めます

氷でまじない

『二人組短編集』に収録した2500文字ぐらいの短編。カクヨムに載せてたやつを完結させた。五山の送り火の夜っぽさは描写できたかなと思う。課題は登場人物の目的と設定をどこまで分かりやすく説明すればいいのか。ちょうどいい塩梅を見つけたい。

『劇場奇譚 Ⅱ』に収録したショートショート。舞台上に歯が落ちている話。招文堂さんと花村さんが主催されている文芸意見交換会のテーマが「歯」で、そこから思い付いた作品。提出は間に合わなかった。

 

以上です!『二人組短編集』と『劇場奇譚 Ⅱ』は文フリ京都で売る予定です。来てね!Webカタログはこちら

書いた作品、もうちょっと少ないと思ってたけど五つかぁ。締切が欲しいので読み合い会とかもっと参加しようかなぁ。書けるときに書く方式だと本当にそのときしか書かなくなるからな。

今は冒頭に載せたSSを元に短編を書いています。題名は「生首になった友人」です。完成させたい。あとカクヨムに載せてる「国立世界博物館雑記」もどうにかしたいですね。これは資料集めが先だ。

それでは本当に以上です。自分の小説を振り返ることがあんまりないんですが、創作TALKさんの企画で書けてよかったです。記録することで記憶が甦りますね。五つも書いてるじゃん!と前向きな気持ちになりました。ありがとうございます。今年は明るく素直に元気よく!(嘘の目標)

12/10

「無駄な抵抗」を観に兵庫県立芸術文化センターに行った。ロビーは天井が高くて見通しがいい。全然緊張しない。いいところだな~と思いながら列に並ぶ。ホールは木の匂いがしてびっくりした。昔の講堂みたい。設計した人にお礼を言いたい気持ちになる。もうこれだけで来た甲斐があったかもしれない。

前に観た「人魂を届けに」は体をさするなどの表現が印象的だったけど、今回は言葉がメインなんだと思った。カウンセラーと歯科医のやり取りがよかった。でも何でこの題材選んだんだろう。面白かったけど好きじゃない。

うーん、と思いながらチキンとポテトとビール。一人で飲むのは初めてだった。楽しかったけど「これめっちゃ美味しいな!」と誰かに言いながら飲む方が私は好きなのかもしれない。

酔いを覚ますために西宮ガーデンズをうろうろする。お洒落なんだか庶民的な空間なんだかよく分からない。やたら広い。ブックファーストで本だけ買う。帰りの電車は満員だった。

概念の香水を買った話

好きなキャラクターがいる。その場の雰囲気と人をコントロールするのが異常に上手いキャラだ。権力が嫌いなくせに権力を使うのが上手。その矛盾に気付いていなさそうなところがめちゃくちゃいいな!と思う。

そのキャラが登場する作品を観てから一年、私は供給に飢えていた。作品は何回も観た、ネットに感想も書き殴った、他の人の感想も漁った。それでもまだ足りない。

なのでキャラのイメージカラー(私が勝手に思ってるだけ)のアクセサリーを身に着けたりしていた。それだけでテンションが上がるんだから私はチョロい。

でもなんかもっと欲しい……!!

こうなったら推し香水に手を出すしかない、と決断したのは九月の終わりだった。注文したのはここ。推しについての記入欄が文字制限なし、というのがすごい。どこまで説明すべきなのか……と悩みつつも遠慮せずに書いた。我に返ったら負け。

届いたときに気付いたんだけど、Celesの推し香水は調合してくれるわけではなく、イメージに合った香水をセレクトしてくれるらしい。

そうだったのかぁ、と思いながら香水を取り出す。同封されていたカードには香水の情報とキャラの名前が書かれていた。他人が書いた推しの名前、よすぎ~!!ありがとうございます……となりながら早速香水をワンプッシュ。

めっっっっっちゃいい匂いするやばいなにこれ

いい男がつけてるやつだ……いい男と知り合ったことないから分かんないけど……

思考がまとまらないまま香水の詳細を読んだんですがますますやばい、光と陰をテーマにした香水ってそんなん推しキャラのためにあるような香水じゃないですか!?加工香料と自然香料という正反対の材料を使っている点も推しキャラっぽい……(こういうのは思い込みが大事)

手首から永遠にいい匂いがする……と思いながら一日を過ごした。香るたびに推しキャラが思い浮かぶのすごい。本当にありがとうございます。近いうちにまた頼むと思います。

推し香水はいいぞ!!

11/18

参加予定だった一箱古本市が中止になってしまったので梅田へ。友達の誕生日プレゼントを求めて彷徨う。……だんだん何がいいか分からなくなってきた。これで好きなもの買ってね!ってお金渡すんじゃ駄目かな。そういう話じゃないか。

まだ日にちあるしいいや……と一旦諦めて担々麺を食べる。下ろし立てのニットに汁を飛ばさないよう、慎重にゆっくり啜ってフィニッシュ。一滴飛ばしたけど許容範囲。

紀伊国屋で本を買ってから世田谷ピンポンズのライブを聴きに行く。うぉー!ってなるようなライブではなかったけど、しみじみよかった。新幹線が通る音とギターの音、歌声が本屋に溶け込んでいた。今度は外で聴きたい。

10/2

チェルフィッチュの『宇宙船イン・ビトゥイーン号の窓』を観に行ってきた。日本語が母語ではない人たちが言葉について話したり話さなかったりしている演劇…でいいのかな。話がというよりも構造が面白かった。

面白かったけどさぁ、と思いながらジャズ喫茶に行く。前に文フリ京都の帰りに寄ったところ。カウンターに座ってる人が「京都で見る月は綺麗」とか言ってて、そんなんどこも一緒やろと思った。

チョコレートケーキとコーヒーを頼んでチラシをぱらぱら眺める。チェルフィッチュって劇団の名前なの!?海外の劇作家の名前かと思ってた。

他の作品も観ないことには分からないけど、チェルフィッチュって構造だけが大事なんですか?説教臭さは感じないし観客に考えさせたいことも分かるしテーマの見せ方も面白いんだけど話がさあ!ってなってしまった。サザレイシさんの演技は好きでした。

九月振り返り

小説を書いた。久しぶりに「やっぱり私、締切がないと駄目なの…!」という気持ちになった。新刊が出そう。

奈良に行く。郡山の本屋に行ったり、二月堂にたどり着けなかったり、ほんの入り口で演劇の入り口に参加したりした。暑いときに行くもんじゃない。

文フリ大阪には行けなかった。年に二回ぐらいやってほしいよね。

堺の方で演劇を観た。期待してたよりは面白くなかった(合わなかった)ので残念。改めてわざとらしさが嫌いだと思った。チケット代返せとは思わないけど交通費は返してほしい。