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文フリ京都に出店。適当な時間に家を出たら着いたのが十時半だった。あと三十分しかないの!?と思いながら設営する。キッチンペーパーホルダーで代用したポスター立てが安定しなくて焦る。やっぱりケチっちゃダメなんだよ……!

マスキングテープでぐるぐる巻きにして、何とか設営は完了。らっしゃいませと言いながら店番をする。立ち読みして買ってくれると、お眼鏡にかなった感があって嬉しいですね。

新刊は結構手に取られるけど、なぜかフリーペーパーが捌けない。「シュレディンガー金閣」という土地にぴったりな題名なのにどうして。でもフリペって要らないときは本当に要らないよね。無理やり勧めてゴミになったら悲しいし。結局買ってくれた人に渡す感じにした。

十五時半ぐらいに新刊が完売。文フリ京都最高(現金)!客足は大阪に比べると落ち着いてるけど、立ち止まってくれる人が多い印象だった。入口近くという配置もよかったんだろうな。

時間になったので椅子と机を片付けて撤収。他のブースを回りきれなかったのが残念。右隣のスペースに置いてあったおみくじ引きたかったな~。左隣のスペースから聞こえる本の紹介も気になった。

疲れてるけど帰りたくなかったので勢いのままジャズ喫茶に入る。めちゃくちゃ敷居高いイメージだったけど、一人でも居心地のいい空間だった。コーヒーとチョコレートケーキがめちゃくちゃ美味しい。外が暗くなってきたので帰る。雨が降らなくてよかった。

2022年全部まとめ

上半期はこちら

jagasara.hatenadiary.jp

 

7月

親知らずを抜いた記憶は鮮明。あと読書会と古本市に行ってる。なんか書いたっけな。「ゴスロリと甲子園」を完成させたような……

 

8月

9月のオンラインイベントに向けて新刊の原稿をひたすらしていた。後半はバイトが決まってやや忙しくなる。また、関係性自論というオンイベにも参加。髭の続きが思いのほか好評で嬉しくなった。オフラインイベントでは夜に開催された本の市も楽しかったな。

 

9月

そこ文さんに委託させてもらう。実際にお店に行ったときは一冊も売れてなかったけど、通販で見本誌以外売り切れて嬉しくなる。同じ日にジャンル迷子というオンラインイベントに参加。新刊は落としました。

文フリ大阪に初参加。ここでも新刊は間に合わず。席を外していたことが多かったので売った実感はそんなにないんだけど、色んな人に会えて楽しかった。設営と接客が永遠に分からない。

 

10月

前半は元気。演劇を観に行ったり、一箱古本市に出店したり、神戸に遊びに行ったりしてる。後半は死んでた。色々行きたいイベントがあったのに気力がゼロ。11月の初めにオンイベと一箱古本市に出る予定だったので、準備をしなければという焦りもあった。小説は何も書いていない。

 

11月

オンイベとオフイベが重なるとこんなに大変なんですね!でもめちゃめちゃ楽しかったからOKです!ずっと参加してみたかった一箱古本市に出られて嬉しかったな。

先月ストレス解消で実話怪談を読みまくった影響か、「劇場奇譚」という掌編を書き出す。実話怪談っぽくしたかったけどフィクション寄りになってしまった。でも気に入っている。

 

12月

ぽんつく堂さんで「劇場奇譚」という新刊を刷る。赤インクがとても素敵。来月の文フリ京都には新刊を持っていけるぞ!

小説は何も書いてない、というか思いつかなかった。どうしようかなと思いながら年を越す。概ね楽しかった。

 

以上です!全体的にぼんやりしている。これは教訓ですが、同じ日にオンラインイベントとオフラインイベントの両方に参加するのはやめようと思います。楽しかったけどかなり大変だった。

昨年はずっと参加してた書く集まりから距離を取ったので、小説を強制的に書く時間が消滅してしまった。招文堂さんのWSは参加しやすかったな。ああいう場がいっぱいあればいいのになと思う。

 

ゆるい目標

・2024年の文フリ京都までに新刊を作る

・自作品を読み合う会を主催する

一箱古本市を主催してみたい

・関西コミティアに出てみたい

・やりたいことはやってしまえ!

下半期に観た演劇(配信含む)

※ネタバレしてます

 

『鶏口牛後』JACROW(配信)
アパレル業界で働く主人公の話。「一人じゃできないことができる」って裏を返せば「一人だったらできていたことができない」ということだよなぁと思った 。

『Drunk』singing dog(配信)

アルコールに依存しまくっている人たちが集うバーが舞台。分かりやすい伏線をしっかり回収する感じだった。こんなに平井堅のノンフィクションを聞くことになるとは思わなかったな……。

『捨て身のハンサム』劇団晴天(配信)
こんなに前向きになれる演劇があるんだなと思った。全てが綺麗に丸く収まる感じ。ご都合主義かもしれないけど、もういいよいいよ!幸せになっちゃいな!という気持ちになった。

『リーマン・トリロジー』ナショナル・シアター・ライブ(アップリンク京都)
ナショナル・シアター・ライブというのは、外国で上演された舞台を近くの映画館で上映する試みらしい。ありがたいね。

話としてはアメリカの経済史総ざらえという感じなんだけど、それを演劇で飽きずに見せるのはすごいなと思った。もう一回観たい。

岸田國士戦争劇集 白組』DULL-COLORED POP(配信)
そんなラストになっちゃうんだ……と思った。原作がそうだからなんだろうけど、いい風な話にまとめちゃうんだなというか。さんちゃんという登場人物の慟哭はよかった。

『太陽』イキウメ(YouTube
おじさん大分早いこと死ぬんだな……最初の太陽に殺されてる人は前の門番なのかな……門番と少年……みたいな感想しか出てこない。もう一回観たい。

『出鱈目』TRASHMASTERS(配信)

配信だと一番印象に残った作品かも。上手く感想が書けないんだけど、「思想がないと迷子になる」というセリフと、どこの世界にも権力は存在するから社会には出ないという考えが特に印象に残った。

『空蝉』あやめ十八番(配信)

荒唐無稽な世界観に気持ちよく浸れた。突飛な展開になっても受け入れられる楽しい作品だった。好奇心旺盛すぎる死神よかったな。まさにそこしかない!というタイミングの「知らざあ言って聞かせやしょう」もよかった。

『やさしかったゴーレム』ヨーロッパ企画(京都芸術文化会館)
ただただ笑える演劇だった。個人的にはDVDの特典映像(番組を再現したやつ)が好きで、見るたびに爆笑してしまう。

『帰還不能点』劇団チョコレートケーキ(配信)

初演と印象が大分変わって驚いた。ふせったーの感想→https://fusetter.com/tw/XUpgme6j

『無畏』劇団チョコレートケーキ(配信)

松井陸軍大将から言葉を引き出そうとする場面が凄まじかった。ふせったーの感想→https://fusetter.com/tw/RCC8jtiv

『手話裁判劇 テロ』(神戸アートビレッジ)

フェルディナント・フォン・シーラッハの『テロ』が原作。どちらに投票してもモヤモヤは残っただろうなと思う。生で観た作品だと一番印象に残ったかも。

『天の敵』イキウメ(サンケイホールブリーゼ

展開が完璧だった。あと「思想は感染する」というセリフが印象に残った。その通りだけど恐ろしいことを言いますね!

『追憶のアリラン』劇団チョコレートケーキ(配信)

『ガマ』劇団チョコレートケーキ(配信)

『ミナソコ』廃墟文藝部(YouTube

前に『サカシマ』を観たときは合わないかな……と思ったけど、この作品は楽しめた。ミナソコは悪意が分散(?)されてた感じがする。

フランケンシュタイン』ナショナル・シアター・ライブ(大阪ステーションシネマ)

ラストあんななの!?と思ってしまった。でも原作通りっぽい。

インディヴィジュアル・ライセンス』24/7lavo(配信)

もうどこにだって行ける、という爽やかなラストが印象に残った。

『帰還不能点』劇団チョコレートケーキ(呉竹文化センター)

ラストの感想は配信で観たときと特に変わらなかったな、と思う。最後の模擬内閣はこの人たちにとって必要だったんだな、と自然に受け入れられたというか。人の感想を読んだ影響もあるかもしれない。

最後の最後、そんなに積極的に拍手してない木藤さんが印象に残った。そのキャラっぽくてとてもいい。

『熱狂』劇団チョコレートケーキ(DVD)

個人を詳しく描くというより、こうなるまでの流れを描いてる感じがした。華々しい音楽で終わるの性格悪いな~

『あと9秒で』ももちの世界(indipendnt theater2)

面白かったけどテーマ(というか言いたいこと)がすごくダイレクトに伝わってきたな、と思った。

『革命前夜』troupe▲antLion(配信)

演劇を上演するかしないか。弾圧されているわけではないけど、今の状況とちょっと似てるなと思った。もうちょっと続きを観てみたかった気もする。

あと外国が舞台だからかもしれないけど、演技が全体的にわざとらしいのが気になった。

『秘密』劇団普通(配信)

真綿で首をじわじわ絞められてるみたいだった。親の老いという現実を見せられてる感じ。逃げようがない。

11、12月に読んだ本

「演技と演出」平田オリザ

 

「春の海」宮城道雄

この人は物事の感じ方が最高だなと思う。描写がめちゃくちゃいい。あと、内田百閒が当たり前のように出てくるので、本当に仲良かったんだなと思った。

 

「アンティミテ」一穂ミチ

画廊を経営する主人公と画家の関係が面白かったけど展開が早いな。

 

「オセロー」シェイクスピア

福田恆存の訳で読んだ。ベタな話なのに何でこんなに面白いのか不思議。

 

「鬼談百景」小野不由美

単行本を図書館で借りて以来久しぶりに読んだ。永遠に読んでいたい。

 

「本の幽霊」西崎憲

 

エルサレム」ゴンサロ・M・タヴァレス

こんなに最悪が重なることある?と思いながら読んだ。さくさく読めるのが怖いよ~

11/16

「店長さんの腕がとにかくいい!」と友達が勧めてくれた美容院に行く。予約が取れたのがちょうど昼時だったので、早めに行ってご飯を食べることにした。

京都駅は梅田ほど人がいなくて好き。何を食べようかなと思いながら地下街をうろうろする。よさげな服が売ってたので試着。サイズが合ったので買うことにする。ご飯は諦めました。

そうこうしてる内に時間がきたので美容院へ。新しい美容院に行くのは四年ぶりぐらい。でも適当に話してたらあっという間だった。

長さは肩につくぐらいで、セットは外ハネにしてもらった。前髪も流せるくらいでちょうどいい感じ。すごいな。通おう。

帰りはめちゃくちゃ美味しいケーキ屋に行ってサブレとフルーツケーキを買う。ここのだったら甘くても食べられる。珍しく本は買わなかった。

『怪人21面相』の前に『三億円事件』を観てください

観てください!!!https://www.xcream.net/item/11849

以上終わり解散!!でもいいんですが何が何やら分からないと思うので説明します。

三億円事件』はパラドックス定数という劇団が2008年に上演した演劇です(公式HP)。タイトルからも分かるように、1968年に起きた三億円事件が題材となっています。

舞台は時効成立三ヶ月前、諦めムードが漂っている府中署。そこで刑事八人が衝突したり協力したりします。以下主な登場人物です。

 

ずっと事件を追っている所轄の四人

・とにかく声がデカい馬見塚係長

・飄々としてるようで実は人情深い高瀬巡査部長

・口は悪いが何かと気苦労が多い華山巡査部長

・本庁に戻りたがっている天本巡査部長

 

本庁からやって来たどこかいけすかない四人

・尻拭いに納得がいっていない荻荘警視

・元機動隊の古城巡査部長

・胡散臭さが漂う白砂警部補

・白砂の部下である宮内巡査部長

 

この八人の人間関係が変化していく様子がめちゃくちゃ面白くて。中盤辺りから白砂と宮内という本庁の二人にスポットが当たるんですが、この二人が本当にもう……何て言ったらいいのか……。守りたい上司と守られたくない部下、みたいな感じでメッキが剥がれていく様子がとても面白いです。全然関係ないけど白砂と宮内と古城の同僚感がリアルで好き。

 

パラドックス定数の演劇には「権力」という言葉がよく出てくるんですが、その権力をどう思ってるかにその人の人間性が現れるような気がします。「権力という暴力」というチラシの言葉通り、自らが持つ権力(暴力)とどう向き合うのか(あるいは向き合わないのか)がめちゃくちゃ面白いなと思います。

 

三億円事件』は人間の関係性が好きな人も、実在の事件を元にした作品が好きな人も楽しめる演劇だと思います。また、『三億円事件』と『怪人21面相』はセットの作品といってもいいんですね。なのでぜひこの作品を観たあとは『怪人21面相』も観てほしいなと思います。

『三億円事件』観てね!!

パラドックス定数『怪人21面相』の布教

『怪人21面相』はパラドックス定数という劇団が2008年に上演した作品です(公式HP

配信はこちらからどうぞ

三億円事件の時効成立からおよそ十年後に起きたグリコ森永事件を題材にした作品。『三億円事件』は犯人を追う視点からの話だったけど、『怪人21面相』は追われる立場の視点で話が進む。

登場人物は会社役員、新聞記者、変なヤクザ、元刑事の四人。それぞれ異なる目的を抱えながら犯罪を遂行していく。話が進むにつれて人間関係が変化していくのが面白い。

 

個人的な話なんですが、パラドックス定数の有料配信五作品の中で一番好きなのが『怪人21面相』なんですね。それぞれの背景や事情が分かっても観客に同情させないところが本当に好きで。ただただどうしようもない気持ちになる。ラスト辺りの展開は本当に堪らなくなります。

あと、個人的に五作品の中で一番とんでもねえキャラだと思ってるのが、この作品に出てくる元刑事の白砂駿嗣という人物なんですね。変なヤクザを自分の手足のように使ってるんですが、この二人の関係性が変化していく様子も面白くて。

白砂駿嗣の恐ろしいポイントを挙げていけばきりがないんですが、一番嫌だなと思ったのが言葉で人をコントロールするところです。この人が言葉を発するとそれまで最悪な空気だったのが、一気に犯罪頑張ろう!みたいになるのですごいなと思います。意識的にせよ無意識的にせよタチが悪い。

それだけにラストは呆然としてしまうし、元には戻れないんだな……となります。もう観てる側の情緒ぐっちゃぐちゃ。最高。

また、『三億円事件』と世界観が繋がってるので、それを観てから『怪人21面相』を観るとより楽しめるかなと思います。白砂さんの最悪さを浴びてほしい。

『三億円事件』の配信はこちらからどうぞ

 

以上布教でした!観てね!!!

9、10月に読んだ本

『営繕かるかや その参』小野不由美

ホラーと人情話(?)のバランスがいい。ドールハウスの話と岬の話、裏庭に流れ着く死者の話が印象に残った。

 

『テロ』フェルディナント・フォン・シーラッハ

これを原作にした演劇を観たので読みたくなった本。有罪か無罪か、作者は決めてるんじゃないかと思った。

 

倉橋由美子の怪奇掌編』倉橋由美子

奇妙なことを淡々と書く描写が最高だった。

 

『演劇入門』福田恆存

 

『文化の「発見」』吉田憲司

10/11

知り合いに戯曲を返すため梅田で待ち合わせる。その前に服でも見ようとルクアに入ったけど、人が多すぎて死にそうになった。みんなおしゃれ……。

気力がゼロになったので蔦谷書店に行く。無駄に広い!棚が見にくい!本屋はこんなにおしゃれじゃなくていい!ここの蔦谷書店、別に嫌いじゃないんだけどなんかいけすかない。気力がマイナスになったので引き上げる。

手土産でも買った方がいいかなと思ってエキマルシェをうろうろする。スイーツ売り場はどこですか……。見つからなすぎて帰りたくなったけど何とかカヌレを購入。

時間が余ったのでタピオカをイートイン。甘いなぁと思いながら飲み干し待ち合わせ場所へ。この迷宮で無事に会えたのは奇跡!

海鮮を食べながら好きな劇団について喋り倒す。話が通じる……楽しい……。最後に紀伊国屋で演劇関係の本を物色して別れた。引っ越してもお元気で!

10/2

阿倍野長屋で一箱古本市に参加してきた。金土とバイトでもう無理かなと思ったけど何とか行けてよかった。しかし当日の朝に値付けを終えたのは初めてだったな。

近くのパン屋で昼ごはんを調達して会場に向かう。長屋には既に他の出店者の姿があった。軽く挨拶をして受付を済ませる。

買ったパンを食べながらぼんやりと店番をする。12時から始まるのいいな。ゆったりできる。お客さんは近所の人が多いのかな。ぽつぽつと来る感じ。

今回の一箱古本市、出版社とか本屋をされてる方が多くて、私めちゃくちゃ場違いじゃない?と思ってたけどそんなことなかった。よかった。

ただ、犬と街灯さんが出店されてたのはびっくりした。驚きのあまり「貝楼諸島へ」を真っ先に買ってしまった。文フリで買う予定だったんだけど売り切れてたから手に入って嬉しい。

他にもZINE DAY OSAKAの主催者さん(原稿不備だらけですみません……!)とか、不等号パズルの人(文フリで何度か買ったことがある)とか、何となく知ってる方が出店されてたので世間は狭いなと思った。

本は一冊しか売れなかったけど、書いた本を結構手に取ってもらえて嬉しかった。フリーペーパーも大分捌けたんじゃないかな。また参加したい。