読んだ本

本と演劇のリスト

面倒なのでnotionで管理することにしました。これまで通り簡単な感想を載せてます。 読んだ本のリスト https://rustic-session-e35.notion.site/5d4516721ced4b65a35f8f127a2f5fa6?v=a5c1d1e1e67e46b3804a9a0ab6859ada 観た演劇のリスト https://rustic-sess…

11、12月に読んだ本

「演技と演出」平田オリザ 「春の海」宮城道雄 この人は物事の感じ方が最高だなと思う。描写がめちゃくちゃいい。あと、内田百閒が当たり前のように出てくるので、本当に仲良かったんだなと思った。 「アンティミテ」一穂ミチ 画廊を経営する主人公と画家の…

9、10月に読んだ本

『営繕かるかや その参』小野不由美 ホラーと人情話(?)のバランスがいい。ドールハウスの話と岬の話、裏庭に流れ着く死者の話が印象に残った。 『テロ』フェルディナント・フォン・シーラッハ これを原作にした演劇を観たので読みたくなった本。有罪か無罪…

8月に読んだ本

『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』黒岩比佐子 この人は行動が思想を表してる気がする。紹介されてるエピソードが一々よくて、好感度が爆上がりしてしまった。でも本当にそうだったかは分からないからね。 それにしてもこの時代の社会主義…

7月に読んだ本

『ちいさな桃源郷』池内紀 編 西丸震哉の「カッパ山」と三宅修の「蒼い岩棚」が印象に残った。『古川健 Ⅰ』古川健 劇団チョコレートケーキの戯曲集。大正天皇の人生を描いた「治天ノ君」は、親子・夫婦・天皇制の話が絡みに絡んでめちゃくちゃ面白かった。前…

6月に読んだ本

『レディ・ジョーカー』高村薫 死ぬほど面白いなと思いながら読んだ。キャラクターを描くというよりは、個人を通して組織を描いている感じがした。俺達の戦いはこれからだ――!感があるラスト。警察組織の闇をもっと上の人の立場で読みたいので、平瀬警部補の…

5月に読んだ本

上田早夕里「夢みる葦笛」 文章が説明的すぎる気がした。設定は面白いのにもったいない。会話文の不自然さも気になった。キャラクターがセリフを言わされてる感がある。あと、作品のテーマはそこまでの展開で十分伝わってるので、わざわざ文字にしなくていい…

3、4月に読んだ本

NHKスペシャル班「グリコ・森永事件 捜査員300人の証言」 この事件を題材にした舞台を観て読みたくなった本。こんな体制はもう改善されてると思いたい。これの三億円事件版が読みたいけど無理かな。「ゴジラ生物学序説」 全員が全員大真面目にゴジラについて…

2月に読んだ本

井上雅彦編「異形コレクションⅣ 悪魔の発明」 廣済堂出版の異形コレクション。最後の短編四つがよかった。黒井千次「珈琲記」 珈琲にまつわるエッセイ集。鼻につきそうでつかない(でもちょっとつく)絶妙な文章だった。三浦しをん「マナーはいらない」 エッ…

1月に読んだ本

恩田陸 山田正紀「SF読書会」 本屋でたまたま見かけて買った。復刊してくれてありがとう!おかげで常野シリーズ読書会も読めたよ!恩田陸「薔薇のなかの蛇」 面白かったんだけど、またこういうパターンか…と感じてしまった。装丁は最高。挿絵も惚れ惚れして…

11、12月に読んだ本

11月 藤野香織の「おはなしして子ちゃん」は人から借りた本。ミイラのやつは平成怪奇小説傑作集で読んだことがあったので、この人だったのか~という感じ。めちゃくちゃ楽しみにしていた「異形コレクション 狩りの季節」は期待以上の面白さだった。電子書籍…

10月に読んだ本

10/4 飛浩隆「象られた力」 『デュオ』という短編が最高だった。双子ピアニストがいい。詳しくは言えないけど、そんな形でしか存在できないのか……!ってなる。「リング」 ホラーの参考にしようと思って読んだ。これが噂の貞子……!とテンション上がったけど、…

九月に読んだ本

9/2 京極夏彦「絡新婦の理」9/14 酉島伝法「オクトローグ」 頻繁に登場する造語によって、現実と地続きではない違う世界を読んでる感じがした。訳がわからなくなりそうなのに、話の筋は理解できるのがすごい。これが漢字の力……!二年後ぐらいにまたじっくり…

八月に読んだ本

8/3 山白朝子「エムブリヲ奇譚」 「宿で死ぬ」というアンソロジーに入ってた、『湯煙事変』が面白かったので買った。ほのぼの奇妙な話と思わせてから突き落とす感じが多い。あとやっぱりキャラがいい~8/4 高橋源一郎「さようなら、ギャングたち」 どーうー…

七月に読んだ本

7/8 木下龍也「天才による凡人のための短歌教室」京極夏彦「狂骨の夢」7/9 売野機子「売野機子のハート・ビート」 漫画はきりがないので書かないようにしてるけど、これは最高だったので載せる。特に気に入ったのは二つの短編。 『夫のイヤホン』確かに音楽…

六月に読んだ本

6/2 ハン・ガン「ギリシャ語の時間」 かなり手探りで読んだ。中動態について誰か分かりやすく教えてくれ。描写がとにかくすごいので、また読み直したい。6/8 アンナ・カヴァン「草地は緑に輝いて」 最後の「未来は輝く」がよかった。作者が全面に出てる作品…

五月に読んだ本

5/2 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「九年目の魔法」 最高だった。また今読み返してるけど、面白さが薄れない。ややこしい設定だけど、何回か読むと理解できる部分が増える。楽しい。あとなによりリンさんが最高。時々口が悪くて、不幸体質で、少し卑怯。こん…

四月に読んだ本

4/3 「まだまだ知らない夢の本屋ガイド」 死者のために本を選ぶ本屋、希望する本を作っちゃう本屋、獄中の人に向けて本を送る本屋。世の中には色んな本屋があるんだなぁ…というかありすぎじゃない?最後のページを読んで納得したけど、とりあえず陽明書房とB…

三月に読んだ本

3/5 宮田珠己「いい感じの石ころを拾いに」 最後まで(石かぁ…)という思いが拭えなかったけど、面白かった。わざわざ石を拾いに青森や九州、北海道まで行くのはヤバいと思ったけど、自分が好きなものに置き換えたら全然あり。恩田陸「灰の劇場」 エッセイ(…

二月に読んだ本

2/3 三津田信三「忌物堂忌憚」 毎回思うけど読んで後悔するレベルの怖さ。前読んだときより文章が下手くそに感じたのは何でやろう。2/4 澤村伊智「ししりばの家」 砂!砂!砂!安定の面白さだった。2/7 サミュエル・ベケット「ゴドーを待ちながら」 訳が分か…

今月読んだ本

1/2 竹本健治「匣の中の失楽」 ややこしいけど面白かった。1/8 井上雅彦監修「異形コレクション 蠱惑の本」 面白かったけど前のダーク・ロマンスの方が好きかな。似たような話が多かったような気がする。1/10 篠田節子「聖域」 「弥勒」よりは落ちるけど、と…